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<B型事業所の訓練と生産活動③>生産活動の広げ方

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ブラッシュアップスクール東北の講師で行政書士の大場です。
このブログシリーズでは、就労継続支援B型事業所の運営に役立つ情報をお届けしています。

前回は「訓練から生産活動へ ― 利用者のステップアップ」をテーマに、訓練が工賃アップにつながりにくい現実と、その課題をお伝えしました。

今回は、その工賃アップを実現するためのカギとなる 「生産活動の広げ方」 について整理します。
 

1. 内職からの発展

多くの事業所で定番となっているのは、部品の組立や袋詰め、シール貼りといった 内職作業 です。
手軽に導入でき、利用者さんも取り組みやすい反面、単価が低いため、売上が伸びても工賃に直結しにくいという課題があります。

 内職作業を活かしつつ工夫を加えることが第一歩です。

・作業効率を高めて受注量を増やす
・梱包や発送など付加的な工程も受託する
・企業との信頼関係を築き、単価交渉につなげる
2. 新しい分野への挑戦

内職に依存するだけでは限界があります。そこで、差別化できる活動の導入が有効です。

・印刷やデザイン:名刺・チラシ・POP制作など
・オリジナル商品:地域の特産品やノベルティ開発
・デジタル分野:簡単なデータ入力やPCを使った軽作業

これらは「高単価化」や「販路拡大」に直結しやすい分野です。
3. 販路とセットで考える

生産活動を広げても、販路がなければ工賃は上がりません。

・イベントや直売での販売
・SNSやWEBショップを活用したオンライン販売
・地域企業や自治体と連携した継続取引

「活動を広げる=販売の出口を増やす」 という視点が重要です。

4. 内職に依存すると工賃が上がらない理由
なぜ内職中心の活動では工賃が伸びにくいのでしょうか。
・単価が非常に低い:1個あたり数円程度の作業も多い
競合が多い:全国の事業所が同じような仕事を請け負っている
依存度が高い:委託元企業の発注量に左右されやすい
利用者さんの力が活かしにくい:個性や強みが反映されにくい
つまり、どれだけ頑張っても「作業量に見合う工賃」が生まれにくい仕組みになっています。

 

B型事業所の生産活動を広げるには

1,内職作業を見直し、付加価値を加える
2,新しい分野に挑戦して差別化を図る
3,販路と組み合わせて工賃に結びつける
4,内職依存から脱却する視点を持つ

この4つの視点が必要だと感じています。


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2025年10月01日 23:03
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