<ブログシリーズ①>B型事業所の商品づくり ・ 売れる商品に変える第一歩

ブラッシュアップスクール東北の講師で行政書士の大場です。
今回から、就労継続支援B型事業所の運営に役立つ情報をお届けするブログシリーズを始めます。
第一回目のテーマは 「B型事業所の商品づくり・売れる商品に変える第一歩」 です。
パンやお菓子、惣菜など、事業所で利用者さんと一緒に作る商品は増えていますが、「作れるようになったけれど、売上が伸びない」という声も多く聞きます。
そこで今回は、商品を「作れる」から「売れる」に変えるために、最初に見直すべきポイントを整理してお伝えします。
1. 「保存性」を考える
買ってすぐに食べてもらえる商品は魅力的ですが、保存がきかないと販売の幅は広がりません。
・常温で何日持つか
・冷凍保存は可能か
・包装を工夫すれば日持ちが延びるか
保存性を見直すだけで、遠方への販売やネット通販の可能性が広がります。
2. 「コスト」を把握する
原材料費だけでなく、光熱費や包装資材費を含めた「原価」をきちんと計算できていますか?
原価率を理解せずに価格を設定すると、売れても利益が残らず、工賃アップにつながりません。
1個あたりのコストを把握し、販売価格の見直しを行うことが重要です。
3. 「作業性」を整える
事業所の商品づくりでは、「利用者さんが安全に取り組める作業工程」であることが欠かせません。
・複雑すぎる工程になっていないか
・単純作業だけでなく、工夫や判断ができる作業もあるか
・仕上げや包装など、利用者さんが関われる工程を増やせるか
作業性を整えることで、利用者さんの成長ややりがいにもつながります。
「売れる商品」にするためには、保存性・コスト・作業性 の3つの視点で商品を見直すことが第一歩です。
次回のブログはコチラ⇒<ブログシリーズ②>利用者さんの新しい役割 ・製造からデザインへ
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