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< B型事業所の生産活動例②>食品系の生産活動(菓子製造・パン製造・惣菜)

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ブラッシュアップスクール東北の講師で行政書士の大場です。
このブログシリーズでは、就労継続支援B型事業所で取り組まれている生産活動の具体例を紹介し、その強みと課題を考えていきます。


第2回は、多くの事業所が挑戦している 食品系の生産活動(菓子製造・パン製造・惣菜) についてです。

 

1. 食品系活動の魅力
・利用者さんが取り組みやすく、作業工程を分担しやすい
・地域の人に直接販売できるため、認知度やつながりが広がる
・「食」は親しみやすく、リピーターを獲得しやすい
特にパンや焼菓子は、直売やイベント販売で人気が出やすい分野です。
2. 食品製造の課題
一方で、食品系活動には独自のハードルもあります。
・保存性:賞味期限が短いと販路が限られる
衛生管理:HACCPや食品衛生法への対応が必須
コスト:原材料費や光熱費の高騰による利益率の低下
作業負担:調理工程が多く、利用者さんの安全確保が必要

魅力的ではあるものの、しっかりとした計画と体制がないと赤字化しやすい分野でもあります。

3. 工賃が上がらない典型例
食品系に取り組む事業所でよく見られるのは、売上があっても工賃が上がらないケースです。
・商品はよく売れているが、原材料費と人件費で利益が残らない
・低価格で販売してしまい、数を作っても赤字になる
・イベント出店は賑わうが、交通費や出店料で実質マイナス
このように「売上」と「工賃」は必ずしも比例しないのが現実です。
4. 工夫のポイント
・商品改善:日持ちしやすいレシピ開発、冷凍対応
付加価値:地域の特産品を使ったオリジナル商品
販売戦略:ギフト用パッケージ、地元店舗や道の駅との連携
利用者さんの関わり:包装紙、のぼり、POPなど外注するのではなく事業所で制作し利用者さんも参加
工夫を重ねることで、食品系活動は「地域に根ざしたブランド」として発展させることができます。
 

食品系の生産活動は、親しみやすさと販路の広さが魅力です。
しかし、保存性・衛生・コストの課題に加え、売上が工賃に結びつかない落とし穴に注意が必要です。

「作る」だけでなく「利益を残す仕組みを整える」視点を持つことで、初めて工賃アップや地域とのつながりにつなげられます。


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2025年10月01日 23:59
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