< B型事業所の生産活動例①> 内職作業の可能性と限界

ブラッシュアップスクール東北の講師で行政書士の大場です。
このブログシリーズでは、就労継続支援B型事業所で取り組まれている生産活動の具体例を紹介し、その強みと課題を考えていきます。
第1回は、もっとも多くの事業所で導入されている 「内職作業」 についてです。
1. 内職作業とは
部品の組立、シール貼り、袋詰め、検品など、企業から委託を受けて行う作業を指します。
・導入が簡単で、初期投資が少ない
・作業がシンプルで利用者さんが取り組みやすい
・地元企業との取引につながる場合がある
このように「始めやすい」ことが最大のメリットです。
2. 内職作業の可能性
・利用者さんが達成感を得やすい
・継続的な作業で生活リズムを整えることができる
・丁寧さや正確さを活かせる利用者さんが力を発揮できる
また、企業との信頼関係が深まれば、新しい作業や追加の依頼につながることもあります。
3. 内職作業の限界
しかし、工賃アップを目指すときに内職作業には大きな壁があります。
・競合が多く価格競争になりやすい
・発注量に左右されるため収益が安定しにくい
・利用者さんの個性や得意分野を活かしにくい
内職作業はB型事業所にとって、導入しやすく安心感のある活動です。
しかし、それだけに依存してしまうと 工賃向上の限界に直面します。
今後は「内職で基盤を整えつつ、新しい生産活動にどう広げていくか」が、事業所運営の大きな課題になります。
次回のブログはコチラ⇒< B型事業所の生産活動例②>食品系の生産活動(菓子製造・パン製造・惣菜)
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